2011/10/18

【Internship】インドネシアの生活

【インドネシアでの生活】

インターンシップ、第二弾の投稿です。
今回はインドネシアの生活について書こうと思います。

インターンシップ中、私はずっとホームステイをさせてもらっていました。

インドネシアでは珍しいほうだと思うのですが、
私が滞在していた家庭はカトリックを信仰していたため、
ラマダーンの影響は全く被りませんでした(笑)

(※ムスリムの家にホームステイしていた友人は、3時に起きてご飯を食べたり、
そもそも食べ物が何も置いてなかった家もあったみたいで、
色々大変だったみたいです^^;)

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ラマダーン(Ramadan/رمضان)
イスラム教徒が断食を行う月のこと。
この月の日の出から日没までの間、ムスリムは飲食を絶ちます
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私はごく普通の、4人家族の家にお邪魔していました。






(←家族のみんな)







1.お風呂(?)トイレ

まず最初に驚いたこと・・・
それは何といっても

シャワーが無いこと。笑


インドネシアの一般家庭には通常シャワーがありません。
(一部のお金持ちの家にはありますが・・・)

じゃあどうやって身体を洗うのかというと、

まずバスタブのような所に水を溜め、
その水を桶ですくって水を浴びるんですもちろんお湯は出ません)


余談ですが・・・
おもしろいなぁ~と思ったのは、高校の日本語の授業でのこと。

練習で先生が「夜何をしますか?」と生徒に聞くと、
彼らは水を浴びますと答えるんですね(笑)
「シャワーを浴びます」とか、「お風呂に入ります」じゃないんです。

教科書や教材もインドネシア仕様に作る必要があるわけですね。




話は戻りますが、水浴びとは慣れないうちは身震いがするもので・・・
到着から数日後早速風邪をひき、ダウンしたのを覚えています。

風邪をひいたとき、お母さんが
「今日は水じゃなくて、お湯を浴びたい?」と聞いてくれ、
えっお湯出ないんじゃなかったっけ・・・、と思っていると、
わざわざヤカンでお湯を沸かし、水でぬるくしてバケツに入れてくれたんです。


今までホームシックなどなったことなかったのに、
そのお湯を浴びた途端、無性に日本が恋しくて恋しくてたまらなくなりました。

好きな時に好きなだけ、水もお湯も使える生活をしている自分は
なんて贅沢で幸せ者なのだろう、としみじみ思いました。



トイレもほとんどの家庭が自動で流れません。

流したいときはバスタブから桶で水を汲んで、
それを便器に流し込みます。
(トイレと水浴び場は同じ部屋にあります)

ティッシュが置いてあるところはかなり稀です。
私が見かけたのは空港と大きなショッピングモール、
この二か所だけでした。

(おかげさまで、日本に帰ってからも毎日ティッシュを持ち歩いていないと
どうも落ち着きません・・・笑)


インドネシアで活躍する日本人女性(※この件は後で触れたいと思います)
が言っていたこと、それは

「当たり前は当たり前じゃない」

この言葉の意味を、インドネシアの生活を通して痛感することになりました。




2.ハウスメイドの存在

みなさん、「メイド(お手伝い)さん」と聞くとどんな人を思い浮かべますか?
(※秋葉原のメイドさんではありませんよ^^;)

お手伝いさんと言ったら、私はおばあさんやおじいさんといった、
お年を召した方のイメージなんですよね。

しかもそんなお手伝いさんを雇えるのは本当のお金持ちだけ。
日本だと実際そうですよね。


インドネシアでは違います。
一般の家庭でも普通にお手伝いさんが居るんです。

しかも彼らは皆中学生高校生にあたる年代
家が貧しくて学校に通えないため、お手伝いをして収入を稼ぐんです。



“え、でも中学って義務教育だから学校行けるんじゃないの?”



と、私も最初は疑問に思いました。

というのもインドネシアの教育システムは日本と同じで、
小学校と中学校は義務教育にあたるからです。

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インドネシアの教育システム
 1~6年生  ・・・ 小学校
 7~10年生 ・・・ 中学校
 11~13年生・・・ 高等学校
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しかし家庭が本当に貧しいとき、
子供たちは学校へ行って、勉強などする余裕はありません。

家族が毎日生活できるために稼ぐ、
それが彼らのプライオリティーにあるのです。


彼らが学校に行きたくないわけがありません。
彼らは学校に行きたいんです。
They want to ではなく、They are eager toなんです。

でも現実は行けない。
その背景には、やはり「貧困」とか「格差」という根本的問題があります。


私の家に居たハウスメイドさん(名前はノル)は、私の妹(高校生)と同じ年齢でした。

毎朝日が昇ると同時に起き、
お母さんと一緒にご飯を作り、
洗濯をし、
部屋をすべて掃除し、
アイロン掛けをし、
お母さんが切盛りする屋台を手伝う

これが彼女の日課でした。



ある日学校から帰ってきたとき、
ノルが「おかえりなさい」と笑顔を私にむける傍ら、

大量の洗濯物をたった一人でアイロン掛けしている姿を見て
なんだか心に違和感を覚えました。
もちろんそこには私が出した洗濯物もありました。

その違和感というのは、
何故自分より小さい子が私の洗濯物をしてくれているんだろう
という、率直な気持ちから来たものでした。

本当なら今頃高校の帰りで、
友達と遊んだり、家に帰ってお母さんとおしゃべりしたりしているはず。

でも実際、彼女はこうやって自分の実家がある村を離れ、
家族の生活を守るために遠い地に一人で働きに来ているわけです。

胸の詰まる思いがしたけど、かといって自分が彼女をどうこう出来るわけでもない。
もどかしい思いはいつまでも消えませんでした。



それでも笑顔がかわいくて、毎日元気なノルに私はすごく惹かれて、
下手なインドネシア語を駆使して、何とかノルとコミュニケーションをとっていました。

そんなあるとき、帰宅した自分のベッドに手紙が置いてあるのに気が付きました。
手紙はノルからで、中には



Suzuka, you are so friendly to me everyday.
I like you so much!



と書かれていました。

それを見てなんだか熱いものが込み上げてきた感覚は
今でも忘れていないし、これから先も忘れることはないと思います。

彼女は英語が全く出来ないんです。
忙しい中、誰かにわざわざ聞いて書いてくれたのかな・・・、と思うと
言葉では言い表せないような嬉しさでした。




インドネシアは貧しい家族のために働く子供であふれています。

屋台でも、道端でも、誰かの家でも、
食い繋ぐために彼らは働いているんです。
ストリートチルドレンもこれでもかってくらいたくさん居ます。

彼らについてはまた今度触れたいと思います。
では。


continue...

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